■羽田の国際化について
◇NAA取締役、羽田国際化を「歓迎」
成田国際空港会社(NAA)の黒野取締役顧問は、次世代空港システム技術研究組合(ASTREC)の第5回研究報告会において、「首都圏発展のためには国際空港のキャパシティが必要であり、東京がソウル、上海、香港と競争している現在、いかに東京地区のポテンシャルを高めるかが日本全体の問題」と、羽田国際化について歓迎する姿勢を示した。
羽田の国際化については、建設中のD滑走路の供用によって段階的に増枠される40.7万回のうち3万回の国際線への振り分けが決定しているが、東京都や神奈川県など複数の自治体は更なる国際枠への配分やペリメーター・ルール以遠への拡大を求めている。羽田枠配分は今後決定されていくことになるが、"国際拠点空港の成田"と"国内拠点空港の羽田"という基本的な方針は変わらない見通し。
羽田の国際化を歓迎する姿勢をみせた黒野取締役だが、条件として2つのルールを挙げている。その一つが「羽田はあくまで"国内線の拠点空港"である」ということで、羽田の国内線の一部を成田に移管して、羽田に更なる国際線枠を設けるべきだとの論に対しては「国内の交通が成り立たない」と批判、「国内線のネットワークをもって国際線を入れるべき」と主張している。
◇ANA、羽田−香港に定期チャーター便を就航
全日空(ANA)は4月1日、羽田−金浦(韓国)、羽田−虹橋(上海)に続いて3番目の国際便となる、羽田−香港線を開設。この羽田−香港線はアジアゲートウェイ構想で新たに認められた国際線チャーター便の第一弾で、当日行われた就航記念セレモニーでANAの山元社長は、2010年10月の羽田国際化後には羽田−香港を定期便として運航、今回のチャーター便はそのための布石であることを強調した。
セレモニーに出席した猪瀬東京都副都知事は、「羽田国際化の距離制限2000km、年間発着回数3万回という国土交通省の方針に従っていたら、日本は国際化社会の世界から完全に取り残されてしまう。今回の就航で希望が持てるようになった。」と述べ、ANAの羽田−香港就航が距離制限の撤廃、国際線発着回数拡大の一歩になることを強調した。また、出発ゲート前で行われた初便就航記念式典では、「成田は国際・羽田は国内というローカルな話は言わないでほしい。」と述べ、羽田の国際化拡大に取り組むことを明言、式典後にも、羽田国際化の拡大に地方が反対していることについて、羽田国際化は地方にとってもビジネスチャンスであることを説明していく方針を示すなど、羽田の国際化に熱弁を振るった。
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